2009年、このブログでは、「図書館通い」について、これまでよりも積極的にネタにすることにした。というのも、自分が30年近く継続していると胸を張っていえる唯一の趣味だからだ。
先週図書館に行ったときに、ようたがちょっかいを出していた3歳、1歳くらいの子を連れたお母さんに「パパが連れてきてくれるのはいいですね」みたいなことを言われたが、それは単に、自分が図書館通いが好きなだけで、大して褒められるような話ではない。勿論、ようたは自ら図書館に行きたいとよく言うので、嫌がっている子を無理やり連れて行くのではないが、競馬場に小さい子どもを連れて行く親と大して変わらないかもしれない。
というわけで、いろいろと切り口を変えながら、図書館について少し取り上げていきたい。
今回は、ジャブということで、年越しに借りていて先週返却した7冊の本について、読破率と再読可能性をあわせて軽い感想を。マンガではなく、本の場合は、再読の必要性について、もっとよく考えながら読むべきだと思った。(自分の場合、マンガは複数回読むことが前提となっている。)
ちなみに、仙台市図書館の1人7冊という冊数制限は自分にとってちょうどよいと感じる。(5冊では少ないが10冊だと多すぎる)
移民還流
- 作者: 杉山春
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11
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ブラジルから日本に来た移民は、日本人とうまくやろうとすると、ブラジル人コミュニティの輪に加われず、ブラジルに帰ると、生活習慣の違い(治安など)から生活に溶け込めないで“還流”してくる。実際に起きた事件の背後を追うルポライターで読みやすい。
人口減少社会まっしぐら且つ、介護福祉などの人手不足が深刻化する中、純粋な日本人だけでは、この国はやっていけない。近くに住んでいる外国人の知人もおらず、海外で生活したこともないの自分には、まずは、本で勉強。
生協の白石さん
- 作者: 白石昌則,東京農工大学の学生の皆さん
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/03
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白石さんがプッシュするプロ野球チップスについてのやりとりがしぶとく続くのが面白い。やはり、この「コメント力」は素晴らしい。
見た目依存の時代
「見た目」依存の時代―「美」という抑圧が階層化社会に拍車を掛ける
- 作者: 石井政之,石田かおり
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2005/11
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石井政之さんの「ユニークフェイス」の活動について知ることができただけでも意味のあった本。外見についての刺激的な意見が多数あり、メトロセクシャルなどという言葉も初めて知ったが、具体的にはほとんど忘れてしまった。ただし、自分にとっては、やや冗長。改めて、もう少しエッセンスをまとめた本が読みたい。
スピンドル式鍛えない脳
- 作者: 麻野一哉,飯田和敏,米光一成,米山公啓
- 出版社/メーカー: しょういん
- 発売日: 2007/05/18
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6つのテキストを元に「脳を鍛える」ことについて、ゲーム作家があれこれ言い合う。
クオリアについて何度も話題に上るが、自分も茂木健一郎は一冊読んだが、雲を掴むというかボンヤリしすぎてクオリアとは何だったのか、よくわからなかったが、これを読んで少しだけ分かったような・・・。*1
『脳の中の幽霊』は総まとめ的な内容ということもあり絶賛されていたので、ちょっと見てみたい。そのほか『海馬』なども含めて、元になった6つのテキストを読んだあとに再読してみたい。
国連という錯覚
- 作者: 内海善雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/09
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出だしが作者の内海さんがITU事務局長に立候補するまでの自慢話だったので、読む気をなくしてしまったが、面白そうな本ではある。
仕事中だけ<うつ病>になる人たち
仕事中だけ「うつ病」になる人たち――30代うつ、甘えと自己愛の心理分析 (こころライブラリー)
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/19
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タイトルを見て、自分のことが書かれているのでは?とドキドキしながら借りた本。
香山リカの本は簡単に読めるし、ブログでも取り上げやすいのだが、結局タイミングが悪くて読めず。Amazonの低評価を見てむしろ読んでみたい気に。なお、ほとんど同タイトルの異本がある。→仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは
なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記
- 作者: H.S.クシュナー,Harold S. Kushner,斎藤武
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/03/14
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何故か予約されていた本。経緯は不明。病んできているのか?