図書館のメリットは、無料で好きな本を借りることができること。
そう思う人も多いだろうが、小さい頃から図書館通いを続けてきた自分にとっては、(はじめ)が「無料」なので、無料だからというメリットは、二次的なものだ。
それでは、何がメリットかといえば、よく知らないジャンルの面白そうな本と出会える、ということがひとつ挙げられると思う。具体的には、新着本コーナーと返却棚(「本日返ってきた本です。借りられます」とか書いてある棚)の本での出会いによるところが大きい。
自分の場合は、この二つの棚で、引っかかるところのある本を借りることが多い。特にようたのために借りる本は、返却棚率が高い。そうすることのメリットは、一番はじめに書いたとおり、未知のジャンルの面白そうな本と出会えるということ。文化系トークラジオLifeで、雑誌のことが話題になるときに、(自分の視野の範囲だけの情報を掘り下げていくインターネットと比較して)興味の範囲を広げていく「雑」の部分の持つメリットについて語られることが多いが、この話に通じる。
だから、これらの棚がほとんど無いような図書館にはあまり魅力を感じない。仙台でいうと、メディアテークにある中央図書館は、(児童書コーナーしか見ていないが)これらが充実していないので、あまり好きではない。
ちょうど今回借りてきたのは、これ。図が多くてすごく読みやすそう。
- 作者: 梅永雄二,佐々木正美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/30
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〜〜〜
以下、先週、返却した本7冊
吉田修一『悪人』
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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佐藤幹夫『自閉症裁判』
- 作者: 佐藤幹夫
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/11/07
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『しあわせになったけちんぼばあさん』
しあわせになったけちんぼばあさん (1977年) (ふるさとの童話)
- 作者: 町田紀久子,田中四郎
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 1977/05
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オールズバーグ、村上春樹訳『名前のない人』
- 作者: 村上春樹,Chris Van Allsburg,クリス・ヴァン・オールズバーグ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1989/09/01
- メディア: 大型本
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『マンガ 孫子・韓非子の思想』
- 作者: 蔡志忠,和田武司,胎中千鶴
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/08
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北村慶『温暖化がカネになる』
- 作者: 北村慶
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/09/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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温暖化というよりはエネルギーの観点から、現代社会の発展の限界に言及している点が分かりやすかった。
小貫信昭『45歳 ピアノレッスン!』
- 作者: 小貫信昭
- 出版社/メーカー: YMM
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: 単行本
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この本は、ずぶの素人の音楽評論家が、ピアノを始め、「明日に架ける橋」から「ワルツ・フォー・デビー」までをものにする話。やはり、ぶちあたっている「両手問題」も「ひたすら練習」(片手ずつ練習して、楽譜を細かいテンポに分けて繋ぐ)でクリアしているので、この人を見習いたい。
ポイントのひとつめは、『40歳からのピアノ入門』の鮎川久雄氏ほど始めから弾けないので、共感できる点。(その分、ストーリー的にはだらだらしている)
もう一つのポイントは、一人の先生につくレッスンを通しており、先生がアレンジした課題曲を学んでいくスタイルをとっている点。巻末の先生との対談では、コード弾きではなく、譜面で弾く方が、両手の動きから生まれる肉体的な喜びを掴める点をメリットとして挙げている。
さあ、自分も練習しなくちゃ!