はじめに(7/3追記)
ツアー初日の感想を書いていますが、その後の状況の変化は非常に気になるところです。
そこで、この後の金沢、仙台、新潟…等の公演に参加された方にお願いです。ネタバレ等は全く気にしませんので、セットリスト等で変化がありましたら是非是非教えてください!勿論、単純な感想でも構いません!
よろしくお願いします。
(追記)別エントリ立てました。 →オリジナル・ラブ「Overblow Tour」全公演の演奏曲目
まずCDの紹介
まず最初に書きますが、名盤『白熱』から一年経たずに6/27に発売された田島貴男名義のライブアルバム『ひとりソウルショウ』は、良いアルバムです。大絶賛です。
- アーティスト: ORIGINAL LOVE
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2011/07/27
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 66回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
- アーティスト: 田島貴男
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2012/06/27
- メディア: CD
- クリック: 38回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
Overblowツアー初日
行ってきました!ツアー初日!
セットリストはこんな感じです。(多分)
- 女を捜せ
- セックスと自由
- 灼熱
- フリーライド
- フィエスタ
- ダンス
- バイク
- ふたりのギター
- 春のラブバラッド
- 哀しいノイズ
- LOVE SONG
- 接吻
- カミングスーン
- Rover
- Jumpin’ Jack Jive
- Let's go
(アンコール1)
- 朝日のあたる道
- 好運なツアー
- 夜をぶっとばせ
(アンコール2)
- R&R
すぐ前のエントリを見ていただくと分かりますが、自分は今回のツアーにはものすごく期待をしていました。
やはり今回、田島さんが繰り返し煽っていたよう『白熱』というのは、自分にとってかなりの傑作アルバムだと感じられるし、やはり本人も何度も書いているよう「ひとりソウルツアーを経た成長」を確認したかったからです。
さて、実際に行ってみて、今回、特に良かったと思ったのは「朝日のあたる道」などでのハーモニカ演奏です。バンドの中で聴くハーモニカはかなり雰囲気が違い、これまでのライヴの中でハーモニカが一番楽しく聴けたライヴだったかもしれません。(スティービー・ワンダーを思い浮かべました)
曲では「哀しいノイズ」が良かったですね。ライヴで聴くのは初めてではないはずなのですが、アレンジのせいなのか、特に光ってました。歌詞もよく聴こえて頭の中で物語が展開していく感じでした。
また、『白熱』の曲は、どの曲も、それほど原曲と変えないアレンジながら、バンドでもやはり満足感、そして安定感のある演奏でした。スチャダラアニの真似?が光った「カミングスーン」や「バイク」(これはもともと好きだから)が良かったです。
ただ、ライヴ全体の印象は、ぼんやりしており、むしろ悪い部分に目が行ってしまいました。
以下、キーとなる曲に絞って自分の感じたことを書きます。(自分は楽器演奏や音楽的な素養がなく、かなり的外れな部分もあると思います)
「ダンス」
この日、「今日は、最近やっていなかった曲をやります」というMCで始めた「ダンス」。オリジナル・ラブで最も好きなアルバムの一曲ということもあり、期待でいつもより集中して聴いていました。でも、これは、かなり拍子抜けな内容でした。
すぐに分かる部分は、田島さんの歌詞忘れです。歌詞忘れについては、自分自身記憶力があまりよくないこともあり、他の人より気が付かず、これまでそれほど気になりませんでした。しかし、この日は、『白熱』と“超定番曲”以外では、かなりの数の歌詞忘れがあったように思います。特に「ダンス」は酷く、一番も二番もAメロ部分で、探り探り、同じ歌詞(摩天楼は〜と、人々は〜の部分)を繰り返すさまは、好きな曲なのにあんまりだよ(ちびまる子口調)、と思いながら見ていました。
また、Twitter上では演奏面での問題を指摘する人もいます。自分も、歌詞の間違いは何とかスルーして、「魔法のリズムに身をまかせ」ようと思いましたが、乗れませんでした。その理由を、(ライヴで初めて聴いたので)楽曲の特質なんだろうかと考えていましたが、バンドグルーヴに理由があったという説明には、言われてみれば納得です。
「春のラブバラッド」
そしてもう一つ「あんまりだ」と思ったのは、春のラブバラッドです。
歌を終えた後でハーモニカを吹く場面では、出だしで「?」と感じ、しばらく聴いて「??」、一旦休んだあと、また吹き始めるも「???」。音楽的に言うと、コードが合ってないということになるのでしょうか?かなり長く試した割には、バックの音にフィットするフレーズが出ないまま、ハーモニカの演奏は終わってしまいます。と同時に、ベースの鹿嶋さんが見守るような笑顔を見せたままエンディング。
これは、本当に、あんまりだよ(まる子口調)と思ってしまいました。
序盤であれば、歌詞忘れやタイミングのズレに、一旦演奏を止めて最初から演奏しなおすミュージシャンもいますが、この曲は、最初から演奏をやり直してもいいくらいの大ミスだったと思います。心の中の張本勲と大沢親分は「大喝だ!」と3回叫んでました。
新曲その他
個人的な部分ですが、オリジナル・ラブのアルバムやツアーについては、ハードル(コンセプトでも何でもいいです)を気にします。
ひとりソウルショウは、掲げたハードルが分かりやすく、しかも、それを乗り越えたアルバムとして今回のライヴCDが出ており、その内容にも大満足だったので、いつも以上に、現在進行形の田島貴男=オリジナル・ラブを楽しみにしていました。事前予想では、新曲にそれを求めていましたが、勿論、「やっぱりバンドサウンドいいよね。」という単純な感想でもいいのです。田島さんがどんな「ハードル」を掲げて、それと戦っているのか?雰囲気だけでもそれを感じられれば、満足して帰ることが出来ました。
しかし、今回、上に挙げたような状況もあり、むしろ「もしかしたらバンドは合っていないのでは?」とすら思えてきてしまいました。日記で本人が言っていた「新たに挑戦したいこともある」というのが何処にあるのかは全く分かりませんでした。
それは、ツアーが進むにつれて分かること…という人がいるのは知っています。
初日だからいいのか
さて、ここからが自分の書きたい部分です。
ツアー初日だから、ということで、ミスやライヴ全体のぼんやり感を大目に見るファンの方もいるのですが、もし不満を持っているのに、それを抑え込んでいるのだったら、むしろリスナー側の態度として誠実さに欠けると思います。周りの反応で「でも初日だから」という人があまりに多いので、ここは強く言いたい部分です。理由は以下の通り。
第一に、初日しか行かない客というのは多数いるのです。
確かに、一ヶ月後にまた東京で公演があるので、それに行く人も沢山いるでしょう。(当社調べでは80%くらいの人が行きます)
だから手を抜いていいなんて考えているのだとしたら、あまりに酷い。稟議書の厳しい家族内チェックが通ってからでないと休日のライブに参加できない恐妻家もいるのです。(自分のことではありません)
第二に、(初日だけではない)複数公演に行くような優良客にこそ、渾身の演奏を見せるべきだと思います。
各地方それぞれで公演内容に差があるのは楽しくて良いと思いますし、そうあるべきだと思います。しかし、レベルに差があるのはアウトではないでしょうか。
僕は「春のラブバラッド」の、あのハーモニカ演奏の終え方は、誤解を恐れずに言いますが「手抜き」だと思いました。てへぺろな感じがしました。
以上が、今回のOverblowツアー初日の感想です。
こんなに長くファンとして音楽を聴いているミュージシャンは、自分にはオリジナル・ラブしかいません。
だからと言って、自分の生きがい全てをオリジナル・ラブのライヴに求めているわけではありません。
しかし、やはり何かをオリジナル・ラブの音楽に期待するし、『白熱』を聴いて、やっぱりオリジナル・ラブを聴いてきて良かったと思ったわけです。
ミュージシャンのような有名人は、直接の知り合い以外の人間からも意見される機会が多く、大変なことが多いのは分かっています。
ただ、やっぱり自分も1ファンとして誇りを持って音楽を聴いているので、「誰のペースにも振りまわされ」ずに、自分の感想を書いてみました。
僕は、以降の公演には参加することはできないと思いますが、これからツアーの内容がもっと良くなり、7月の東京が熱狂の渦に巻き込まれることを期待しています!
乱文・乱筆失礼しました。
なお、ライヴ後は、ファンの方達と楽しいお酒を飲みました。皆さんに感謝。