Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

今週の『シガテラ』

先週の「事件」*1のことには全く触れないままのいつも通りの二人。それだけにショックは大きい。良い悪い無関係に物語的解決(カタルシス)がないまま、不安ばかりが高めて次に進む「放置プレイ」が特徴の漫画であるため、当然の展開か?*2

南雲さん(主人公荻野の彼女)の一人暮らしを、読者が本気で案じてしまうのも、このマンガが傑作である証拠。未読の人はコミックスから是非追っかけて欲しい。

参考(過去の日記):シガテラの読み方

*1:マンガの中とはいえ、触れたくない事件。

*2:後味の悪さとひたすら墜ちていく展開という意味では、コージィ城倉ティーンズブルース』にも似ている部分があるが、やはり『シガテラ』は「恐怖マンガ」的性格が強い。読者の不安を極限まで蓄積させようとする作者の狙い=悪意を感じる。