荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』(6)〜(7)
STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 6 (ジャンプコミックス)
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/11/04
- メディア: コミック
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結局、自らのスタンドではなく、他者に操られていたのだが、ディラノサウルスというモチーフは、プライド高いディオの性格にぴったりだし、周囲の人間を次々に恐竜化していくところは最高。
村人全員が恐竜化するシーンは、2部の吸血鬼化の場面を思い出させるが、特にジャイロの恐竜化は非常に印象的で、夢枕獏のキマイラシリーズでいう“キマイラ化”を思い起こさせた。こういう異形の者に変化するようなシチュエーションでは小説の表現力の方が勝ってしまうと思うが、ジャイロの恐竜化は、小説に劣らない怖さがあった。
結局、ディオは、ジャイロと同様に「目玉」を手に入れることになるが、結局、ディオも最重要人物の一人になってくるようで満足だ。
現在の主人公は、基本的にはジャイロだが、一方で、(ここはよく分からないのだが)ジョジョがジャイロに対して「君はDioに負ける」を連発するので、最後は、ジョジョVSディオなのでしょうか?
その後登場の「ホット・パンツ」は、明らかな男装の麗人キャラで、今のところ仲間。8巻以降の位置づけは凄く気になる。
なお、「ホット・パンツ」登場以降、なぜか絵柄の池上遼一化が進み、7巻ラストの謎の人物は、もはや池上遼一本人がスタッフとして雇われたとしか思えないキャラクター造形。急になんだけど何故?
尾田栄一郎『ワンピース』(1)〜(2)
- 作者: 尾田栄一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1997/12/24
- メディア: コミック
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ルフィが最初から無条件に強いのは、ちょっと・・・という感じもするが、面白いのでいいか。
ゴム人間の名前通り、ノビノビした絵柄、性格が全体の雰囲気とマッチしていていいし、何より、出てくるキャラクタが悪役*1も含めて魅力的。ストーリー以外の部分で、「この先」が読みたくなる漫画になっており、ジャンプの現在進行形(1巻は1998年発売ですが・・・)を堪能した。
1巻で活躍した「海軍将校になる男」コビーは、再登場するのかな?かなりしっかり出来ている話だと聞くので、こういう細かい部分も楽しみ。
なお、2巻で尾田栄一郎自身が、「海賊好きのルーツ」として語る「小さなバイキングビッケ」は自分も大好きだったアニメ。一休さんみたいに「知恵」がメインになるストーリーだったっけ。
椎名軽穂『君に届け』(2)〜(3)
- 作者: 椎名軽穂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/01/25
- メディア: コミック
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風早君を狙う、ちょっと癖のあるライバル?胡桃沢梅が3巻後半で出てくるのも、デジャヴュ感があるし、いろんな意味で目が離せない漫画。