ひるまず議論 攻めて成長(1面TPP農業再生の条件 第2部(1))
農業再生のために、2003年以降、2007年の米韓FTA妥結など、自由貿易圏を広げる政策にかじを切り、選択と集中を薦めている韓国についての紹介がある。生き残りが難しい桃には「廃業支援」を行っているというのも驚きだ。
それが我が国*1では、党内対立の悪化を避けるため、TPP参加を前提とした動きだということで「TPPの影響を詳細に分析し、農業強化策の検討に取りかかること」すら封じ込まれた状態だという。
前に読んだ本(↓)によれば、漁業の話も似ている部分があるみたいだが、既に舵を切るタイミングを逃していないか心配だ。
日本の魚は大丈夫か 漁業は三陸から生まれ変わる (NHK出版新書)
- 作者: 勝川俊雄
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/09/08
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
首都直下地震 被害に新想定
18日に公表された新想定は4つのケースがあり、調布市に震源が近いケースは「立川断層帯地震(M7.4)」「多摩直下地震(M7.3)」。調布市内はいずれもほとんどで震度6弱ということで、震度7も震度6強もなく一安心。というか、場所や規模の想定にどの程度意味があって、自分の住所と比較してどの程度安心すればいいのかが、やや分かりにくい気がする。
東京都は18日、首都直下地震など4パターンの地震で起きる新たな被害想定を公表した。平成18年の想定では東京湾北部を震源とする首都直下地震で最大震度は6強だったが、最大震度7の地域が生じ、6強の地域も拡大。死者数は約6400人から約9700人に増えた。
生物の「合理設計」に学ぶ/風車や外壁材、応用は多様(15面サイエンス)
「生物模倣(バイオミメティクス)技術」の紹介記事。
冒頭で紹介されるのは、どんな微風でも宙を舞うトンボの羽を模した風車のプロペラ。従来の風車は風速2m/s以上でないと回らないが、日本を吹く風のほとんどは3m/s程度ということで、風力発電の適地はかなり限定される。東北大学石田秀輝教授が研究するトンボ風車は風速1m/sから発電が可能ということで、今後に期待。
一時は下火になっていた生物模倣の研究は、1ナノメートル以下の微細構造を観察できる電子顕微鏡の登場で再び脚光を浴びているのだというから、いろいろな技術が繋がっているのだと感心する。
みなさんは、オリンピックの際に、サメの肌に似た素材の水着の着用でより記録が伸びた!という話題を耳にした方も多いでしょう。この「生き物の特徴を真似て新しいモノを開発する」という研究が、まさに「バイオミメティクス」の研究です。
21世紀に入ってから、ヨーロッパを中心にこの「バイオミメティクス」研究が、活発になりつつあります。昆虫や植物などの表面を大変大きく拡大してとても細かい構造である、特異なナノ・マイクロ構造を観察出来る技術が発達し、そしてそれらの様々な機能を模倣して、新しいモノを生み出す「次世代のバイオミメティック材料」研究が発達を始めたこと、さらに、それがナノテクノロジーの展開と一緒になり、生物学・博物学と材料科学とのこれらの分野が一緒に協力し合うことで生じる新しい学問体系を生み出す状態ができたといえるでしょう。新しいタイプの材料設計や生産技術を新しく開発することにつながり、それに基づいて省エネルギー・省資源型モノつくりへの技術の革新をもたらすのではないか!と研究の世界や産業界からも注目されています。
読書欄
- 作者: アンジェラカーター,Angela Carter,富士川義之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/12
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: ポール・ロバーツ,神保 哲生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
- 作者: 俵万智,奥宮誠次
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/02/24
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
いじめにNO!米で啓発運動/ネット中傷、若者の被害深刻/体験者、学校訪れ訴え(30面社会欄)
米国のいじめ問題は、ツイッターやフェイスブックが状況を深刻にしているという。
- ネット上では簡単に仲間同士が結束でき、軽い気持ちで他人を中傷することが増えた
- 交流サイトの浸透でどこにいても逃げ場がなくなった
自分はツイッターを利用するから、ツイッター上の作法は何となくわかるけれども、facebookだったり、モバゲーだったり、LINEだったりと、SNSは、それぞれのツールでそれぞれの作法があるので、全体を語りにくい部分がある。でも、根本部分はリアル社会と同じだと思う。自分が言われて嫌なことは言わない。書かれて嫌なことは書かない。それに尽きる。
記事では、レディー・ガガらが設立した財団「Born This Way Foundation(BTWF)」や、ドキュメンタリー映画『BULLY/ブリー』についても触れられている。
*1:我が国、と書くと、即座に『爆弾怖い』が頭に鳴り響く。落ち着け!早まるな!