新興国、高まる労務リスク/格差拡大で争議多発/好調日本企業、標的に(1面)
スズキのインド子会社、マルチ・スズキの自動車工場で18日夜に発生した暴動は、日本企業が進出を急ぐ新興国での労務リスクを改めて浮き彫りにした。急速な経済成長を遂げるインドや中国などでは貧富の格差が広がり、賃上げを求める争議が多発している。現地で成功している日本企業ほど標的にされやすく、新たな対応が必要だ。
暴動が起きたのはスズキのマネサール工場(ハリヤナ州)。スズキによると18…
暴動の背景について以下のように書かれている。
- 労働力は、いまや不足し、組合が強くなった
- 成果重視の欧米企業に比べ、プロセス重視の日本企業は分かりにくい
- 文化の違い(朝礼を労働時間に含まない等)が摩擦を生む場合あり
自動車や二輪車の9割超を日本ブランドが占めるインドネシアでもデモが発生しているということで、あまり状況を知らなかったが、労務リスクの問題は大きい。インドネシアは19面(今を読み解く)では、政治の安定化による経済発展について書かれていて、そちらの印象しかなかった。
H2B打ち上げ成功 大型衛星受注に弾み/宇宙事業拡大 コスト削減カギ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は21日、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で国産大型ロケットH2Bの打ち上げに成功した。来年度以降は三菱重工に移管される見通し。H2Aの2倍の打ち上げ能力を持つH2Bの移管で、大型の人工衛星の打ち上げ受注が可能となり、三菱重工にとって宇宙ビジネス拡大に向けて追い風となる…
3面(きょうのことば)に解説があるように、鉛筆みたいな名前のH2BロケットはH2Aを改良して造ったロケットで20階建てのビルほどの高さがあるという。今回のニュースは宇宙事業の拡大という視点からだが、ライバル機として挙げられている米国、ロシア、欧州のものとこれから競争していくとなると、もっとコスト縮減が必要だという。人工衛星の打ち上げで各国がしのぎを削るのはいいが、静止衛星軌道にも限界があるから、やはり事故等がどんどん増えてくるのだろうと思うと怖くなるところもある。さらに9面(日曜に考える)で触れらえていた「北極海の利用」をめぐる各国の動きを併せて見ると、やっぱり地球は狭くなってきているなあと思ってしまう。
運動・勉強伸びるコツは…すかさず仮眠/学習の記憶 脳に定着(科学)
早稲田大学の内田直教授の実験や国立精神・神経医療研究センターの栗山健一室長の話をもとに、勉強直後に仮眠をとることが記憶定着に役立つとする。しかし、最後に、仮眠の目安として「60分」を挙げているので、とたんにあまり意味のない助言になってくる。社会人はおろか、中高生なら、昼間に60分をまとめて眠る時間は取りにくい。少し前の、カルシウム・マグネシウム不足に、毎食大さじ5杯のゴマがいい、とする話に通じるものがある。
読書欄
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