岡村靖幸目当てで購入した一品だが、想像以上にバラエティに富み大満足。
岡村ちゃんは2曲で参加しているが、2曲ともに、自作曲の「モヤモヤ感」を完全に吹き飛ばす曲で、「ダンスミュージックに作詞・ボーカルで参加」という今回の形の方が、異常にハードルを高く設定してしまうセルフプロデュース曲よりもいいのではないかと感じた。
「Midnight Wolf」の“代官山30キロ先交番右のマンホール／そっから出入りが自由な秘密のクラブ”なんて奇天烈な歌詞もすばらしくかっこいいし、シャバダバスキャットもグー。
「大車輪」なんかも、綺麗な女性コーラスと打ち込みをバックに、叙情的な歌詞が流れる名曲で、作曲が誰であろうと完全に岡村靖幸の歌になっているとはっきり言える。こういう曲はもっと聴きたいですね。
それ以外では、興味のあったのが声変わり後の三浦大知だが、FOLDER時代の雰囲気が十分残っていて、楽曲はいいのだが、いい意味の意外性に欠けた。
また、1989年生まれの中林芽依、ゴスペラーズの酒井雄二、LISA、VERBAL(m-flo) なんかも参加しており、誰のファンでもとっつきやすいと思う。
ボーカルなし曲（5、11）も配置がいいし、全体的にバラバラにならず通して聴けるいいアルバム。
