大切なことに気づく24の物語~読むだけで人生がうまくいく「心のサプリ」~
- 作者: 中山和義
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2007/07/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この手の本をいくらでも腐すことはできるだろうが、結局は、利己的に自分にプラスになると思った部分のみ受け入れればいいわけだろう。そして、そういった「琴線」は、読んだ時期によっても異なってくる。24全ての話に心が動き、涙が出る、というのでは、逆に問題だろう。と、amazonの絶賛コメントをやっぱり非難したくなってしまう。
ということで、気になった部分をいくつか。
- 自分の人生の目標が明確になると、力を発揮できるだけでなく、自分の夢に周りの人を巻き込んでいけるようになる。→自分の人生の目標を明確にするには?→自分の葬式を想像し、参列者が自分になんと言っているのかを想像する(8話目)
- 本当に大切なことが何かを定期的に考える習慣が必要(一週間後に死ぬとしたら、これだけはやりたいと思うこと、を何故今できないのか、という話と絡めて)(11話目)
- どうしたら家族と過ごす時間を取れるのでしょうか?大切なのは時間の使い方を考える時間を持つことだと思います。私の場合は毎週月曜日に一週間の時間の使い方を考えて予定に入れます。このときに、家族と過ごす時間も予定に入れてしまいます。(20話目)
何を読んでも同じことが書いてあるなあ、と思いつつも、状況によっては、人を動かす力を持ってくるのが読書の力だと信じたい。だから自分は本を読む。
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とはいえ、副題の“読むだけで人生がうまくいく「心のサプリ」”は書き過ぎ。「行動せずに変わることができる」という幻想に嵌っている時間が長かった、と、いまさら反省することが多いので、余計に気になる。サプリも寒い。副題は、もう少し慎重に考えたほうがいい。(笑)