Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

映画『崖の上のポニョ』を見に行こうかどうしようか

珍しく、ようたが映画『崖の上のポニョ』に興味を持って、「見たい」などと言い出しているようだ。
「予告編を見る限り、ちょっとポニョが怖いよね」と夫婦で話をしていたのだが、著名人の感想を見て、やはり、見に行くのはやめておくことにした。(以下、引用部分はネタばれなしですが、リンク先には、読む人によっては、強くネタばれを感じる表現あり)
DVDになったら、ひとりでこっそり見ることにしよう。

森見登美彦氏は執筆に行き詰まったので、戦友とともに「崖の上のポニョ」を見に行った。

登美彦氏の感想は以下の通りである。

 「怖い!怖いよ!」

登美彦氏個人の問題である可能性は否定できないが、彼は「崖の上のポニョ」を見ている間、とくに後半(※嵐が始まって以降)は、つねにつきまとう不安感に震えていたそうである。

俺も「強いて言うなら傑作」だと認めるにやぶさかではないです。にしても、見ている間中の身体を駆けめぐった違和感はもの凄いものでした。上映中、観客全員が笑うでもなく帰るでもなく、水を打ったように静まりかえっていたのも宮崎アニメでは初めての経験でしたし、場内が明るくなって、黙ってゾロゾロ帰る観客たち全員の頭の上に「?」が浮かんで、困惑しているように見えたことも初めてでした。

死をイメージさせる要素があまりに多すぎて、個人的には異様な鑑賞後感を味わう羽目になった。「神経症の時代に向けて作った」というが、むしろこの作品こそがパラノイア的で気味が悪い。絵本調のパステルカラーによる妙に明るい雰囲気とのギャップがその思いに輪をかける。

超映画批評では、同時期公開のオススメ映画として『スターシップ・トゥルーパーズ3』が挙がっていたので、家族でコチラを見に行くか(笑)