スペイン、地方選後にらむ(5面)
スペインのデギンドス経済相は13日、ユーロ圏に新たな資金支援を求めるかどうかを「数週間以内」に決めると語った。支援を受けるには国内で反発が強まる緊縮策や構造改革を一段と求められる可能性がある。発言には政権基盤が揺らぎかねない21日の地方選挙前の決断を避けたい思いが読み取れた。スペイン政権の安定は財政再建のカギを握るだけに、欧州各国の政府・中銀も情勢を見守る構えで、欧州全体がスペイン政局を注視する
欧州各地で分離独立の機運(15面・海外メディアから)
- スペインではカタルーニャの独立支持が急速に強まり、1970年代後半に民主制に移行して以来、最も深刻な試練。
- 英国では(北海油田のある)スコットランドで独立機運が高まり、ベルギーの南北分裂やルーマニアからのトランシルバニア分離などを促す可能性がある。
- 温暖化の影響で地下資源の採掘がしやすくなったデンマーク領グリーンランドも独立の可能性を指摘する声がある
ということで経済危機や気候変動をきっかけにして、動き始めている民族が多いとのこと。
スペインは、5面記事のバスク州ではなく、カタルーニャ州が挙げられていた。Wikipedeiaで見ると、カタルーニャはバルセロナを含む東端の州、バスクは北端に位置する。バスク州の記事を読み、結構バラバラなことを知る。
住民は歴史的にはいわゆるバスク人であり、スペイン内の他地域とは、文化的には差異が大きい。スペイン国内では経済先進地域であり、他地方からの移民も多く、バスク語は少数言語となっているのが現状で、公営TVETBはそのチャンネルでスペイン語放送をせざるを得ないのが現状である(カタルーニャやガリシアでは公営TVでは固有語による放送しか行っていない)。
EUがノーベル賞をもらったばかりだけど、そのEUですらと言う感じだ。アラブの春ではないけど、どこか一つ崩れると一気に行ってしまうのだろうか。バラバラにやった方がうまく行くのだろうか。
「ブルーライト」遮って(16面・健康)
パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)、液晶テレビなどの画面から出る青色の光「ブルーライト」が、健康に影響を及ぼす可能性が指摘されている。目が疲れやすくなったり、眠れなくなったりするという。最近は対策グッズも発売され始めた。どんな影響があり、どう防げばよいのだろうか。
健康影響として、寝つきが悪くなり、鬱病を誘発とか。
青い光を遮るメガネとして、JINSの出しているPC用メガネがあるということを今さら知った。食生活での対策は、ブロッコリー、ホウレンソウ、卵などに含まれるルテイン摂取だが、記事の感じではサプリメントに頼らないと量的に不足するようだ。自分はさほど感じないけど、やはりあまりよくないのかな。
細胞の時間を巻き戻す 常識離れて起こした「革命」(17面・サイエンス)
2012年のノーベル生理学・医学賞に決まった京都大学の山中伸弥教授は、体の様々な組織に変わるiPS細胞の作製で世界に衝撃を与えた。老化する運命だった細胞の時間を生まれたころに巻き戻す「初期化」に、iPS細胞で成功した。
冒頭に書かれているようにノーベル賞の受賞理由は「成熟した細胞を、多能性を持つ状態に初期化できることの発見」。iPS細胞という言葉に注目するよりも、細胞の時間を巻き戻す初期化(リプログラム)に注目した方が、iPS細胞の話は理解がしやすそうだ。
以前、ブルーバックスを読んで一連の流れは理解出来たが、やはりES細胞(リプログラムではなく、ヒトの受精卵からつくった多能性幹細胞)との関係や倫理的課題についてひととおり知るには、以前読んだブルーバックスはためになった。
読書欄
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福島の問題を通じて、多くの分野で改革が叫ばれながらも停滞から抜け出せない日本社会が「なぜ変わらないのか」について考察を深めた内容。本自体は、昨年夏の『「フクシマ」論』以降の雑誌や新聞での評論やエッセーをまとめた本ということでまとまりがないのかもしれないが、福島の人たちの声を追い、それを大事にしながら自分の意見を出して行こうとしている人だということで、どちらか読んでみたい。