Yondaful Days!

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湘南は晴れているか(湘南国際マラソンレビュー)(2024)×2024年に聴いた音楽


12月に毎年挑戦している湘南国際マラソン
ブログでも毎年書きかけては、力が入り過ぎて結局全部書けない、ということが続いているので、最初に結果を書くと、2024年は3時間42分台でのゴールでした。
昨年(2023年)は3時間29分台ということで、2018年以来のサブ3.5を達成してその先を!という気持ちもなかったとは言えません。
しかし、9月以降は激務のため、昨年は土日それぞれ練習していたところを週一回に減らさざるを得ず、直前体重も昨年の61キロと比べると1キロ重い62キロ。(競馬が好きなので、体重は気にする)
それでも、当日の天候が良かったことにも助けられて、何とか目標にしていたサブ3.75を達成できました。


ここから本題ですが、マラソンの時はプレイリストを作成し、前半はセッションやアトロクなどのpodcast番組を聴き、後半は用意していたプレイリストで気持ちを盛り上げます。
特に昨年はスタートから2時間のタイミングで、用意していた1時間半のプレイリストを流し始めてサブ3.5達成プランを練って挑むなど万全の態勢。
今年はそこまでではないですが、やはり1時間半程度のプレイリストを用意したので、それについて触れながら、2024年の音楽について振り返りたいと思います。

1. YOASOBI「舞台に立って」

1曲目は気持ちを鼓舞する意味を込めるため、メッセージ性の高い曲として、パリ五輪のテーマソングを。(昨年は、スガシカオ「覚醒」。)
YOASOBIの歌詞は、歌って良し、聴いて良し。実は五輪が終わってから聞き込んで、この曲のために一人カラオケに2度行ったし、自分の中では2024年を代表する曲。それなのに、紅白に出ないのは謎。

2. アイナ・ジ・エンド「Poppin' Run」

本人出演のフォルクスワーゲンのCMを見て、すぐにピンときて11月末のアルバム発売まで待って聞いたらやっぱりいい曲。タイトルにRUNと含まれ、当然だけど、走る歌詞なのも良し。
6月に行ったドラマー石若駿のスペシャルセッションJAZZ NOT ONLY JAZZでも彼女のパフォーマンスは目立っており、新作が気になるミュージシャンの1人ですね。なお、田島貴男PUNPEE堀込泰行大橋トリオなど実力派ぞろいのミュージシャンの中でもトリを飾った上原ひろみがやっぱりすごかった。12月に発売された矢野顕子との共作に収録されている「ラーメン食べたい」は大好き過ぎてリピートしています。


3. ano「Eat Sleep Escape」

あのちゃんは、あとでも書くけど、ちょくちょく聴いてます。アトロクで紹介されていたこの曲は、飽きない自分好みの曲ですが、年末に一気見したドラマ「推しの子」でも自作曲を挿入歌として入れていたりして、やっぱりこの人すごいなと思わされます。

4. @onefive「F.A.F.O」

5. usabeni&nonayu「PEEK-A-BOO!」

6. 太陽と踊れ「JUNK GAME POP」

7. AFTERS「OLD FASHION PASSA NOVA」

8. 東京女子流datura

このあたりは、完全にアトロクの月一回のアイドルソング特集からの楽曲ばかり。


実はマラソンで聴く楽曲はあり大きな縛りがあって、それがBPM
昨年の調査で、最もテンポよく速く走れるのは中村佳穂「さよならクレール」(BPM89)と分かったため、BPMは89前後か、倍の170~190くらいを狙います。
これは勿論テンポとしてはかなり速く、結果として、楽曲はアイドルソングがメインになるわけです。
Appleミュージック調べだと、2024年自分が一番聴いていたアルバムはMummy-Dだといいます(あまり実感ないけど3月頃は集中的に聴いていた)が、このBPMに当てはまる楽曲はありません。
逆に、昨年の湘南国際マラソンプレイリストでは、水曜日のカンパネラのアルバム「ネオン」から複数曲入れていたのですが、それもBPMの縛りがあってこそ。最近発売されて、ドラマ「推しの子」でも使われた「動くP点」はこれも好きな曲ですが、やはりBPM173ということで射程圏内となります。水曜日のカンパネラは、BPMが早めの曲の多いミュージシャンということになります。


なお、プレイリストに組み入れた5曲はどれも好きですが、ピコピコが入っている太陽と踊れ「JUNK GAME POP」はそれだけでツボ。
今年はほぼ月ごとに作っていたプレイリストでは、この曲のあとに渡辺美里(&岡村靖幸)の「ジャングルチャイルド」を繋げていて、岡村ちゃんの雄叫びを数珠繋ぎで思い出します。
岡村ちゃんと言えば、今年は斉藤和義とのユニット斉藤和義名義の活動があり、ライブにも行きました。
実は斉藤和義はあまり聴いたことがなく、岡村和義名義の楽曲もはじめはピンと来なかったのですが、ライブに行く頃には斉藤和義単独でも盛り上がれるくらいに気持ちを持っていくことができました。ライブも最高(50代男性ミュージシャン2人のイチャイチャが最高)だったけど、今まで聴いてこなかった音楽を好きになれる機会を与えてくれた2人の友情に感謝。

少年ジャンボリー

少年ジャンボリー

  • V4 & Rumble Cats Record
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9. yama&キタニタツヤ「憧れのままに」

タニタツヤは全然知らなくて、今思い出すと、これも車のCM(Hyundai)を見てゼロ秒で好きになった曲。実は、マラソンの観点で言えば、今回のプレイリストで一番の「元凶曲」なのだがそれは後述。
車のCMと言っても、アイナ・ジ・エンド「Poppin' Run」と同じく、どちらも国産車のCMではないのが驚き。そんなに外国車のCMが増えている実感はありませんでしたが、よく考えると、3年前にオリジナル・ラブ「接吻」がかかったのもプジョーのCMでした。


タニタツヤを認識したのはアニメ『推しの子』2ndシーズンのオープニング楽曲(中島健人との「ファタール」)で、その後、少し遡って「次回予告」のカッコ良さにも震える。
で、実は「憧れのままに」は、好きな曲ではあるものの、前日にプレイリストを作成したときに、BPMの審査漏れで、BPM144と他より明らかに遅いのに紛れ込んでしまった曲。

一度マラソンに戻って、ここまでの流れを書くと、

  • 13キロ付近で、そこまで巻き込まれていた3時間30分のペースメーカー(キロ4分52秒くらい)の群れから抜ける。
  • 27キロ当たりでプレイリストを開始。
  • 28キロ付近で太腿に違和感が走り、やや不安を感じるが、今年導入したガーミンを見ながらペースを保つ。
  • 30キロあたりからそれまでのペースから少し落ちてキロ5分を超えてしまう。急がないと奴らに追いつかれてしまう!
  • 32キロで、3時間30分のペースメーカー集団に追い抜かれてしまう。

このタイミングで、「憧れのままに」が来て、気持ちも落ちているところで、ペースも落としてしまい、ここから猛ブレーキ。この後は毎度経験するフルマラソンの地獄モードに入るのでした。

こちらがペースダウンの実数値↓

10. syudou「あいきるゆぅ」

2024年は『ベイビーわるきゅーれ』の1年でした。予習に観た前2作も良かったが、今年公開の映画(ナイスデイズ)は段違いで素晴らしく、ドラマ(えぶりでい!)もそれに匹敵する本当に素晴らしい内容で、両方とも物理で持っておきたい作品。
ドラマ主題歌だった「あいきるゆぅ」は、OPアニメも含めてドラマを盛り上げました。ちなみにBPMは94で、やはり最近の楽曲は速いのかも。

11. おとといフライデー「レモンキャンディ」

これもアトロクの紹介で知り、完成度の高さに唸ったアルバム「OTOTOY FRIDAY」の一曲。今泉力哉監督が梶井基次郎檸檬」をイメージして作詞、パソコン音楽クラブが作編曲という部分も自分好みです。

OTOTOY FRIDAY

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アトロクといえば、今年は初めてライムスターのライブに行きました。(2月の武道館)
結局今年は、ライムスターと岡村和義オリジナル・ラブ+石若駿フェスの4回しかライブに行かなかったけれど、どれもそれぞれの良さがあったように思う。
ライムスターは、アルバム「Open The Window」の特性ということもあると思うが、メッセージ性(説教色)の強い内容で、これはこれで自分好みで、得るものも多かった。
オリジナル・ラブは、バンドツアーの最終日に行ったが、ホーンも複数入って最高の気分。音楽を聴く楽しさを確実に毎回教えてくれる替え難い機会。ハモンドオルガン(河合代介)の入った現体制でライブアルバムを作ってほしいですね。


12. ano&幾田りら「SHINSEKAIより」

あのちゃんと幾田りらが主演2人の声優を担当した映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』は、今年、前後編ともに見て感動。テレビシリーズの放映については全く知らず、「アニメの2人」がまた楽曲出してる!と思って聴いてみたらテレビの主題歌と知る。anoちゃんは、わざとなのか分かりませんが、幾田りらと対照的になるような歌唱をしていて、結果的に幾田りらの声の良さを引き出しているのが素晴らしい。映画の2人もそうだったけど、このコンビは最高なので、今後も時々楽曲を出してほしいです。

SHINSEKAIより

SHINSEKAIより

  • Nippon Columbia Co., Ltd./NIPPONOPHONE
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13. Ignition

14. Departure Lounge

15. Synthetic Life

16. Warp Trooper

17. Grip

ここはまとめてゲーム「RidgeRacer」のサントラからで、おそらく、わけわからなくなっている35~39キロ付近だろうと想定して歌詞のないものをプレイリストに組み込んでいます。
そして現実も想定の通りに進行し、わけがわからない感じで走りました。両足の太ももが攣ったのもこのあたりです。
なお「Synthetic Life」は、大好きな「ゼビウス」と「ドラゴンスピリット」の楽曲がアレンジで重ねて使用される部分があり、嬉しい曲。

18. 3776「水でできている」

ここからは、オーラスに向けて最後の力を振り絞れという内容で今年の曲に限らず、昨年も含めて繰り返し聴いている、自分にとってのZARD「負けないで」楽曲群に入ります。3776は、昨年は「3.11」でしたが、今年はコチラを選びました。
なお、年末に出た3776の5年ぶりの新作アルバム『The Birth and Death of the Universe through Mount Fuji』ちょっと狂った内容で、相変わらず楽曲は良いけど、恋の終わりと地球生命の終わりを重ねられても…とか、壮大過ぎて何とも言えない気持ちになります。


19. jubilee jubilee「Flyways」

山陰の御当地アイドルで、シングルとしては最後の曲になった一作。とても残念。
4月に島根・鳥取へ家族旅行に行く前のタイミングで、現体制の終了(かなり若い二人でしたが)を聴き、驚きました。

20. 堂島孝平「ハヤテ」

歌詞に、走る走る走る走る…と続く部分があり、気持ちがこもる作品。この曲は外せません。

21. Ryutist「青空シグナル」

Ryutistも今年解散。この曲が出会いの楽曲だったと思う。アルバム『ファルセット』は本当に傑作で、あれがあったから、おとといフライデーも聴いているし、柴田聡子も聴いているし、と今に繋がる一作。
柴田聡子は、今年は、8/31の池上本門寺で行われるスロウライブで初めてパフォーマンスを見られるの楽しみにしていましたが、台風10号のせいで中止。田島貴男とKIRINJIを同じステージで見られるまたのない機会ということでは今年一番期待していたライブでしたが本当に残念。台風10号を許さない。

ファルセット

ファルセット

  • アーティスト:RYUTist
  • PENGUIN DISC
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22. ヒャダインヒャダインのカカカタカタオモイ」

ここら辺は毎回かけているので、という以外にないが、頑張ろうと思えます。BPMは90。

23. jubilee jubilee「Celeste swimmer」

jubilee jubileeの楽曲としては、先ほどのRyutist「青空シグナル」に当たる曲。これを聴いたあとのタイミングで自転車に興味が湧いて、チェレステカラーと言えば、ということでBianchiもちょっと欲しいと思っていたのでした。(結局SPECIALIZEDに乗っている)

Electric Love

Electric Love

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24. 中村佳穂「さよならクレール」

確かに通常時であれば、軽快にスピードを上げられるBPMの曲ですが、結局35キロを過ぎると(今回は32キロ以降は)、気持ちだけスピードを上げている感じになります。
でも急かすように気持ちを盛り上げる良曲。

25. ロケットマン交響曲第4126番 ハトヤ

最初に出場した2015年の湘南国際マラソンのときからずっとプレイリストの最後はこの曲なので、今さら変えられない。
アウトロ部分が意外に長いこと以外は、これで最後!という雰囲気を持った、盛り上がる曲で大好きです。



今回、ここまで全曲でプレイリストは1時間33分。
昨年は、2時間経過のタイミングで1時間30分で組んだセットリストをスタートして、見事、ハトヤを聴きながらゴールし、目論見通りサブ3.5を達成しました。
今年は、練習を十分に積めなかったこともあり、タイムはそこまで意識せず、あまり厳密に考えず、おそらく、ハトヤではゴール出来ない、というか、最後は歌詞のメッセージ的に盛り上がる「舞台に立って」を聴きながらゴールしよう!そして泣こう!と思っていたら、その通りになりました。(泣きませんでしたが)

さあ
待ちに待った舞台に立って
今鳴り響く開幕の合図
何度も何度も
イメージしてきた
どんな自分も超えて行ける
大きく吸った息を吐いて
静かに目線を上げれば
今までのどの瞬間も
無駄じゃなかったと思えた
そうだ夢に見ていた未来に
今私は立っているんだ
(YOASOBI「舞台に立って!」)

ちなみに「舞台に立って」は、BPM182で、テンポもメッセージも最高の楽曲です。
来年こそは準備万端で臨み、自己ベストを更新したいですね。