Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

2012-01-01から1年間の記事一覧

日経新聞9/16(日)

こじれる領土、どう打開(9面・日曜に考える) 中国の反日デモが異様な盛り上がりを見せたまま、9.18を迎えようとする中、タイムリーな記事として、「創論」のコーナーが竹島や尖閣諸島、北方領土を巡る摩擦について取り上げていた。 高原明生・東京大学教授…

美しい絵を見ながらウナギと日本について考える〜カレン・ウォレス、マイク・ボストク『ウナギのひみつ』

ウナギのひみつ (大型絵本―かがくとなかよし)作者: カレン・ウォレス,マイク・ボストク,百々佑利子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/10/24メディア: 大型本この商品を含むブログを見る『うなぎを増やす』で話に挙げられているのは、ニホンウナギがメイ…

まじめに考えたい問題〜広瀬慶二『うなぎを増やす』

うなぎを増やす (ベルソーブックス)作者: 広瀬慶二,日本水産学会出版社/メーカー: 成山堂書店発売日: 2005/08メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログを見る 本日、驚きのニュースが。 絶滅の恐れがある野生生物をまとめた「レッドリスト」の見…

日経新聞9/9(日)

維新八策 2つの顔 衆院半減など、踏み絵迫る抜本策 国政進出を正式に決めた大阪維新の会は、公約集「維新八策」に硬軟両様の戦術を仕掛けている。消費税の地方税化など国の統治の仕組みを中心に抜本改革を掲げて連携相手に「踏み絵」を迫る。環太平洋経済連…

ダースベイダーは君に語りかける〜演劇「君はダースベイダー」感想

中学時代の友人が出演している演劇「君はダースベイダー」を見に行った。 誘ってくれたその友人とは最近になって20年ぶりくらいにfacebookがきっかけで繋がり、そのお蔭で今回のような機会を得ることもできた。 普段「いろいろダダ漏れにされそうで怖い」と…

自ら動き出すキャラクター達に感動〜清水玲子『竜の眠る星』

清水玲子の『月の子』は、「本の雑誌」の読者紹介欄の記事で気になって次読むメモに挙げながら、そのまま読む機会なく20年近くが経ってしまった。ツイッターでその話題を出したら、オススメしてもらったのがこの『竜の眠る星』。竜の眠る星 (第1巻) (白泉社…

日経新聞9/2(日)

次の首相を選ぶ戦い、緊迫の自民総裁選(2面・風見鶏) 麻垣康三を覚えておいでだろうか。2006年の自民党総裁選の際、政治評論家の有馬晴海氏が「次の総裁」の代名詞として出馬が有力視されていた麻生太郎ら4氏の姓名を合成してつくった造語だ。 つまり、次…

統計分析を勉強したい「文系のための」2冊

重回帰分析について知りたいことがあり、図書館を訪れると、数学の棚に並ぶ「文系のための」「文系でもわかる」という枕詞の数々。どうも、真の理系は骨太の一冊で事足りるが、自分のようななんちゃって理系含むその他大勢は、少しでもわかりやすい説明を望…

伊豆の海とキラキラ感に浸りたい〜天野こずえ『あまんちゅ!』

28日は、よう太の2学期始業式だった。最近は8月末を待たずに新学期が始まるようで、ついに夏休みも終わってしまった。そこで、少し遡って夏休みの思い出と漫画を紹介。 旅と読書というのは相性がいい。これは本当だと思う。*1 夏休みに家族で訪れた伊東の旅…

結局は練習第一〜金井英之『人前で3分、あがらずに話せる本』

人前で3分、あがらずに話せる本作者: 金井英之出版社/メーカー: すばる舎発売日: 2006/07/06メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (6件) を見る人前に立つとあがるのだが、それほど「あがること」が怖くないので、今まであまり気に…

日経新聞8/26(日)

核燃処分、見直し機運 経産省、法改正準備/地元の反発必至 まとめると 従来:プルトニウムなど再処理する燃料を取り出し、残りを「地層処分」 原発ゼロの場合:再処理せずに「直接処分」 第3の方式:廃棄物の最終処分を棚上げして調査、技術開発、説明に時…

岐阜柳ケ瀬お化け屋敷『恐怖の細道』にチャレンジ!

8/12のことになるが、お化け屋敷に行ってきた。 岐阜柳ヶ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」?もう振り返れない?オカルト作家山口敏太郎プロデュース!岐阜こだわりのお化け屋敷です。 帰省のために岐阜入りしてからその存在を知り、よう太をしつこく誘うも拒否され…

日経新聞8/19(日)

クロマグロ養殖、総量規制 未成魚保護で水産庁 水産庁はクロマグロの資源保護を強化するため、養殖用の未成魚の漁獲を規制する。2013年から国内漁場の新規開設やいけすの規模拡大を制限する。未成魚の乱獲で成魚の数が減る懸念が強まっているため、最大の消…

日経新聞8/12(日)

本当は五輪最終日で、その思い出もたくさんあったのに、何故か文句ばかり。 軽減税率、課題検証へ(3面) 政府・民主党は消費増税に伴う負担軽減策の検討を再開する。民主党は税制調査会で、食料品などの税率を低く抑える「軽減税率」を論点に加える方針だ。…

『おおかみこどもの雨と雪』で過ごすもう一つの夏休み

『おおかみこどもの雨と雪』は、公開一週間後に、よう太と一緒に府中に見に行った。 『サマーウォーズ』から想像したものとは全く異なる映画で、呆気にとられた。シネコンが入ったビルを出て、壁面に据え付けられた大型画面で、改めて予告編映像を見ると、今…

日経新聞8/5(日)

Q&A LIBOR不正操作(5面・国際) ロンドンの銀行がしていた不正操作が国際的な問題になっているということは知っていたが、何となく「リボール」と読むのかな、と思っていた。正しい読み方は「ライボー」だったのですね。 「人工甘味料でやせる」は甘い?(1…

オリジナル・ラブ(田島貴男)、8-9月の怒涛のイベント出演にエア参戦!

8/3から9月末に向けて、オリジナル・ラブ(田島貴男)は、さまざまなイベントに出ます。 8/3 田島貴男 2012 Solo Live @UMIGOYA 8/12 WORLD HAPPINESS 2012 8/24 音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2012 8/26 Slow Music Slow Live'12 in 本門寺 9/8 いさはやサマー…

「答えを知る」のと「理解する」のとは違う〜清水徳子『1秒の長さは、だれがきめたの?』

1秒の長さは、だれがきめたの? (調べるっておもしろい!)作者: 清水徳子出版社/メーカー: アリス館発売日: 2002/03メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る先日読んだ『10秒の壁』にも1秒をめぐる話があったので、図書館の児童書コ…

日経新聞7/29(日)

乾いた大地「収穫半減」 米イリノイ州、干ばつ直撃 地に伏すトウモロコシ(5面) 約半世紀ぶりの米干ばつが米中西部の農家を直撃している。トウモロコシと大豆は米国がともに世界最大の生産量を誇るが、米農務省によると全体の約9割が干ばつの影響を受けて…

溜飲の下げ方で世界は変わる〜ツイッターと「いじめ」

「いじめ」という言葉を使うこと自体が、そもそもの問題だ! という意見を、最近ネット上でよく見かけるようになりました。しかし、自分はこれに違和感を覚えます。 きっかけは大津市のいじめ自殺事件ですが、そもそも、自分には、この事件が、ごくごく一般…

分かりませんでした〜リンド・ウォード『狂人の太鼓』

狂人の太鼓作者: リンドウォード,Lynd Ward出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2002/10/01メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (13件) を見る7/7に紀伊國屋書店新宿南店で行われたビブリオバトルでチャンプ本になった一冊。 表紙の「木版画…

日経新聞7/22(日)

新興国、高まる労務リスク/格差拡大で争議多発/好調日本企業、標的に(1面) スズキのインド子会社、マルチ・スズキの自動車工場で18日夜に発生した暴動は、日本企業が進出を急ぐ新興国での労務リスクを改めて浮き彫りにした。急速な経済成長を遂げるイン…

ネタバレなしで強烈にオススメする!〜石黒正数『外天楼』

外天楼 (KCデラックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/21メディア: コミック購入: 34人 クリック: 529回この商品を含むブログ (149件) を見るこの文章は石黒正数『外天楼』をオススメするために書いたものだが、まず裁判員精度のこと…

ドラえもん映画との相違点にエッセンスが〜岡田淳『二分間の冒険』『ようこそ、おまけの時間に』

そもそもは『二分間の冒険』が、紀伊國屋新宿南店の(夏休み向けの)冒険関連本特集で平積みにしてあったものを見かけたのがきっかけ。諸星大二郎っぽいカバーイラストは、何か別の機会にもオススメされた覚えがあったので、すぐに入手。 こういう、何となく…

小沢健二の歌詞から「リアル脱出ゲームはなぜ面白いのか」を考えてみる

4月末頃に、リアル脱出ゲームを制作しているSCRAP代表の加藤さんからの呼びかけで「リアル脱出ゲームはなぜ面白いのか?」というタイトルのエッセイ募集がありました。上位入賞者は加藤さんとお酒を飲めると言います。 自分も、1〜2か月に一回のペースでSCRA…

日経新聞7/15

社説:やっつけ仕事の「国民的議論」は残念だ これからのエネルギーと環境の基本政策を話し合う政府主催の「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」の初会合が14日、さいたま市で開かれた。 2030年に向けたエネルギー戦略の決定にあたり政府が約束し…

読んで「日垣隆流読書術」以外のタイトルが思いつかない〜『つながる読書術』

つながる読書術 (講談社現代新書)作者: 日垣隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/18メディア: 新書 クリック: 61回この商品を含むブログ (45件) を見る自分の書いた文章の中でも特に好きなものの一つが以下です。*1 日垣隆『すぐに稼げる文章術』が好…

ロンドン五輪が楽しみになる一冊〜小川勝『10秒の壁』

10秒の壁 ―「人類最速」をめぐる百年の物語 (集英社新書)作者: 小川勝出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/06/17メディア: 新書この商品を含むブログ (11件) を見るウサイン・ボルトとヨハン・ブレークの同門対決が期待されるロンドン五輪の100m。 ボルトが…

うなされるほどの「あんバタ」描写〜花輪和一『刑務所の中』

刑務所の中作者: 花輪和一出版社/メーカー: 青林工芸舎発売日: 2000/07メディア: コミック購入: 3人 クリック: 112回この商品を含むブログ (156件) を見る拳銃不法所持で懲役3年の獄中生活を送った花輪和一自身が描く刑務所の日常。 滅多にない本という書き…

オリジナル・ラブ「Overblow Tour」全公演の演奏曲目

オリジナル・ラブの「Overblow Tour」のセットリストは全国各地である程度変化するようです。これまでに、どの曲が演奏されたのかという視点で、アルバムごと*1に星取表で整理します。曲順については、参考にしたブログ等をご参照ください。 なお、表の見方…